こんにちは。
元小学校教師のkoroです。
小学校入学前にひらがなを練習しておいた方がいいって聞いたけど、
どうしてなんだろう・・・?
お子さんが年長さんになると、小学校入学に向けて準備を始める方も多いのではないでしょうか。ランドセルや筆箱などの用意はもちろんのこと、学習面の準備も気になりますよね。
安心して小学校に入学するために、年長さんにおすすめする学習面の準備について、小学校教師として10年以上の経験をもつ私がお答えします!
参考になれば幸いです。
結論:自分の名前を読むこと、書くことから始める
年長さんがひらがな練習を始めたら、大切にしてほしいことがあります。
それは、自分の名前を読むことができる力と自分の名前を書くことができる力、この2つの力を身に着けることです。
では、なぜ、この2つの力を身に着けることが大切なのでしょうか?
理由1:入学してすぐに、自分の席や持ち物をしまう場所を探す必要があるから
どうして1年生の授業が始まる前に、ひらがなの練習をする必要があるのかな?
自分の名前だって、まだ読めなくても大丈夫じゃないのかな?
このように思われる方もいるかもしれません。
確かに、入学してからひらがなの練習を始めても遅くはありません。しかし、お子さんが安心して入学するためには、しっかりと準備をしておくことをおススメします。なぜなら、子どもたちは入学してすぐに、教室のいたるところにある自分の名前を探す必要があるからです。
自分の名前を読む力を身に着けておくと、自分の席や持ち物をしまう場所を探すことができる
入学式のために、先生たちは教室環境を整えます。
その中の一つが名前シールを貼ることです。名前シールは個人が使用する場所に貼られます。
例えば、
- 児童机(机の右上に貼られることが多い)→自分の席を見つけて着席するため
- 教室後方のロッカー→自分のランドセルを入れるため
- 教室や廊下の壁の荷物をかけるフック→手提げや水筒などをかけるため
- げた箱→外靴・上靴を置くため
このように、子どもたちは授業でひらがなを習うよりも先に、個人の物を所定の場所にしまう必要があることが分かります。
だからこそ、年長さんの時から自分の名前を読むことができるようにしておくと安心ですね。
入学式の日は保護者の方が一緒に教室に入ることができます。お子さんが自分の席が分からなくて困っていても「ここが○○さんの席だよ」と教えてあげることができるのでご安心ください。また、各教室にはお手伝いの先生がいることが多いので、困ったときには先生に聞けば大丈夫です。
理由2:授業でひらがなを学び終わる前に、自分の名前を書かなくてはいけないから
入学して1週間ほどは、在校生との対面式をしたり、朝の登校後の身支度の順番を学んだり、トイレの使い方を学んだり、廊下の歩き方を練習したり、特別教室の場所を覚えたり、生活面の学習をすることが多いです。
その後、国語や算数などの教科の学習が始まります。
国語の最初の授業では、自己紹介をすることから始まります。
例えば、「わたしの名前は○○です。好きな食べ物はいちごです。」というように、自分の名前を書いた紙を持って自己紹介をすることもあります。
使用する教科書によって、ひらがなの習う順番が異なるので、自分の名前を授業で習い終わるのには意外と時間がかかります。
国語の学習以外にも、プリントに名前を書いたり、図工の題名を書く札に名前を書いたりと、名前を書く場面は実はたくさんあります。
だからこそ、年長さんのころから自分の名前を書く力を身に着けておくと安心ですね。
以上、<【小学校入学前の学習の準備】自分の名前を読むこと、書くことから始めるといい2つの理由>
という話題でした。
* このサイトは、Loose Drawingのイラストを利用しています。